斎藤昭人の情報戦に立つブログ

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ロシアのウクライナ侵略・電子的考察1

ロシアのウクライナ侵略、プーチンの戦争でトルコ製無人機のバイラクタルTB2がSAM:地対空ミサイルを破壊する映像が公開された。

自分含め軍オタに正規軍同士の戦いでは無人機の活躍の場は少ないと言ってたが逆に大活躍で。

TB2はどう戦っているのか電子戦的に考察する。

 

自分としては今回のTB2の戦い方はリビアで行われた『長時間滞空ISR出撃戦術』の発展だと感じた。

コレはTB2がリビアで行った戦い方で、まずは敵の防空網に対して複数のELINT:レーダー電子戦用の無人機や車両を使った監視・電波傍受を長時間行って相手SAMの情報を集める。

そして長時間監視でSAMが故障や移動などでレーダー照射をやめるわずかな隙を突き、TB2が攻撃するという戦い方である。

レーダーを長時間動かし続けるのは結構大変なので、これで意外と戦果があったようだ。忍耐力が必要でリスクも高いが、無人機に適した戦い方だ。

実際に最初の動画を見てみると、中央にいるミサイル四発装備の車両はロシア製ブークミサイルシステムの9A310自走発射機であるが、

隣のミサイル8発装備?の車両は恐らく9A39装填車両であり、奥には牽引車両(あるいはレーダー車両?)のようなものがある。

装填車両と一緒なので戦闘隊形では無い。