斎藤昭人の情報戦に立つブログ

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ウクライナ危への個人的な考察

ウクライナ危への個人的な考察。

とにもかくにも始まってしまった侵略戦争

プーチンの言い分として西側諸国やNATOの拡大が原因だというが、確かにそれもあるだろう。

ロシア側としては西側諸国の侵略か守るために先手を打ちたいから今回の侵略に踏み切ったとも見れる。

見方を変えればNATOの侵略直前の状況としても、四六時中AWACSグローバルホークを飛ばして監視していたり、劣勢国の支援という名目だから見えにくいけどウクライナへの物資支援の速さが良すぎる。

NATOウクライナに戦わせているとも見える状況でも、実はあるのではないかと考えている。

 

ただ、今の段階はプーチンの言い分の正当性を求める段階ではない。

「原則」・「建前」・「状況」・「真実」・「本音」

の法則で考えてみるとわかりやすいし思う。

私の解釈は「原則」はプーチンの言い分は間違いではない。

「建前」では親ロシア地域の解放も成立はする。

しかし、「状況」ではロシアの言い分が正しいとも言えなくなった。

「真実」はロシアが侵略行為をしているに等しく、NATOウクライナに戦わせている。

「本音」はどの国だろうと侵略行為はダメ。

 

ウクライナ危機に関して今の段階で「真実」を探そうとしている人は多い。

しかし、「真実」とはそれを求める人の数だけ存在するので今は求める段階ではない。

今は戦時中であり、情報戦・プロパガンダが盛んに行われている。

国内メディアが流す情報にもその節があるので、今の段階は冷静に見定めるとき。

 

アメリカは昨年11月時点でロシアの動きを察知していた節があり、アメリカは今後の世界は戦乱の時代だという見立てをしているのではないだろうか。

近年の日本の合同演習でイギリスやドイツも参加して積極的になったことから、大きな戦乱を民主主義陣営は警戒していると思う。

 

多くの人が気づいていないけども、ロシアは今とんでもない兵器に曝されている。

プーチンの言い分がどんなに正当性があろうと、もはや国際世論はロシアが行った侵略行為によって、ロシアに対する信用をなくした。

「ロシアと関係を持つことはリスクがある」と評価され特大の経済制裁が発動されている。

このロシアに対する最大のキャンセル・カルチャー発動は核兵器レベルの影響があると考える。ここから元のロシアにはどうやって戻せるであろうか。

ロシアは一線を踏み越えたが、西側諸国も一線を踏み越えた。

 

過去の歴史から学ぶと、世界から強力な圧迫なり制裁なりを受けた国が暴発して侵略行為を行う。

ドイツしかり日本しかりだ。今回ロシアもそれに当てはまるだろうと考えている。

だから私は「今後のロシアは理性的な動きを見せない」と考えている。

 

本来はこういう展開にするべきではなかった。

ロシアは侵略行為という方法を取るべきではなく、西側諸国はロシアを圧迫するべきではなかったし、NATO拡大ももう少し上手くやるべきだった。

なのにこの現状である。

大失敗も大失敗。歴史を繰り返しているような気分。

 

 

今、私達は20世紀の戦争の恐怖を体験している。

第二次世界大戦のきっかけになる「ドイツのポーランド侵攻」、

冷戦の「キューバ危機」を融合させたかのような緊張度だと私は感じている。

「もう21世紀だというのに」と思うが、

見方を変えれば「21世紀ならではの危機が始まった」とも思う。