斎藤昭人の情報戦に立つブログ

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百年前の日露戦争

最初に防空システムを破壊、使用不能にしておき、大軍を擁して複数個所から同時に侵攻する事でウクライナ軍は組織だった抵抗も出来ずに各地で早々に降伏。

海外へ脱出可能なうちにゼレンスキー大統領と政権幹部は亡命し、首都キーフは数日中に陥落するだろう。

それがプーチンと側近の描いていた最善かつ最も可能性が高いと信じていたシナリオだっただろう。

侵攻はしないだろうと油断しているはずの欧米はロシア資源への依存が強い国も複数あり、意見の集約も出来ず、制裁もちぐはぐで、ウクライナが降伏すれば制裁の気運も盛り上がらず収束していくはずだった。

 

ところが。

米国は侵攻は本気だと見抜き、欧州への根回しを想像以上に迅速にかつ強力に進め、ゼレンスキーは全く逃げずに徹底抗戦の構えを崩さず、欧米の反ロシアの気運は高まり続け、支援物資と情報提供で苦戦し長期化し続けている。

一体プーチンはどうするつもりでいるのだろうか。

 

ロシア軍の動きは逐一捕捉されているという事。ウクライナは情報戦でNATO軍が支援しているので、効率的な戦いをしていると思う。比べてロシアはアナログな戦いを行っていて、無駄な消耗を強いられている。ロシアの戦い方を見ていると、100年前の日露戦争と共通するものがある。あの時も日本は圧倒的に不利と見られていたが、奇策戦術でロシアのバルチック艦隊を撃破した。兵装こそ当時とは比べ物にならない位に進化しているが、戦う兵隊の能力は余り進化していない様に思う。